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◎ 古くて新しい光触媒素材1970年代、本田・藤嶋効果として知られる酸化チタン光触媒を用いた水の光分解が示されて以来、太陽光により水を分解して水素をつくりだすという夢の実現に向けた研究が行われてきました。しかし、酸化チタンは紫外光しか利用できないため、太陽光による水の光分解に使った場合、効率が極めて低く現実的とはいえません。硫化カドミウム(CdS)などの金属硫化物は、光触媒としての活性や効率が高い半導体素材として古くから知られていました。ただし、これらに水中で光を当てると自らを酸化し溶解してしまいます(光溶解)。これを抑制するために硫化物イオン, S2-、硫化水素イオン, SH-や亜硫酸イオン, SO32-などの犠牲還元剤と呼ばれる化学種を必要とすることが最大の欠点といわれてきました。 しかし、自然活動・人間の活動により発生し、悪臭ガス・腐食性ガス・毒性ガスとして排出される硫化水素, H2Sの処理という観点で反応系全体を眺めると、光溶解を防ぐための添加剤ではなく、光触媒により処理される反応物ととらえることができ、環境保全に貢献する有力なプロセスとなります。 |
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