金属錯体制御技術の応用

金属錯体制御技術の応用研究

廃家電等に含まれている電子基板には、貴金属等と共にレアメタルも多く含まれており、都市鉱山として広く認知されている。様々な過程を経てこれらの金属元素は取りだされるが、酸抽出等では取りだすことが困難なレアメタルが存在しているのも事実である。この様に、レアメタルが素材中に残存する理由は、金属元素自体の特性や価数、存在状態(複合酸化物等)、に大きく依存する。この様な酸抽出が困難なレアメタルを回収する一つの手法として、錯体化して抽出する方法が考えられる。金属錯体は金属イオンと配位子の間の錯生成定数により、生成しやすさが決まる。即ち、複数種の金属が存在する条件下において、錯体を形成しやすい金属種から選択的に抽出できる可能性がある。この様な観点から、本研究室では、複合材料中からレアメタル元素を選択的に抽出するための条件について、計算と機器分析を用いて検討し、特定のレアメタルを濃縮するための研究開発を行っている。